go share

概要

心理的苦痛や発達障害から不登校や学習に困難を抱える日本の子ども達が、途上国コミュニティとの交流や現地の子ども達との学び合いを通して成長の機会を広げられるよう支える活動です。

  • 途上国貧困コミュニティとの交流により人権感覚を育み、共感力などの社会情動的能力を向上させる。
  • 異なる環境に生きる同年代との交流を通して、生き方の多様な価値観を認識し多文化共生の意識の芽生えを喚起する。

特徴

途上国支援活動を通して培ってきた知見・経験やネットワークを生かし、
学びや発達に困難を抱える日本の子ども達を支える

団体が取り組む社会的課題

不登校児童数は24万人、いじめの認知件数は61万件を超え(※) 、年々増加傾向にある。  子どもたちを取り巻く課題は複雑にからまり作用しあい発達や学習上の困難を引き起こしており、早急な支援が希求されているといえる。
しかし、公教育以外での学習機会の選択肢は乏しく、結果として学校という”コースから外れた”子どもたちは意欲を取り戻す機会や場を持てていない。
 実際に、当団体として国内外での子ども支援事業の一環として、海外留学する親子の教育相談事業を行ったところ、実にその90%以上の保護者・家庭が「日本での子どもの生育環境になんらかの課題意識を抱えている」と答えた。

「学びたいのにその場がない」というのは物理的貧困に起因する以上に、心を取り巻く環境が危機的状況にある子どもたちの切実なる声であり、こうした子どもたちが生きる意欲を取り戻せるよう支えたいという思いが団体としてその活動の礎となっている。
(※文科省公表・2022年度)

事業内容

対象と取り組みの内容:
「学びに困難を抱える子どもたちへの教育支援事業」


・フリースクールの子どもたちを対象に、SDGsアクションやボランティア活動を通して情動的能力の向上を目指した教育支援事業

・不登校状態にある子どもたちに途上国コミュニティにてホームステイや異文化交流体験学習を実施

・SDGs国際協力ラーニングプログラムを開発、全国の教育機関にて総合学習支援として開催

実施地域と期間:

  • SDGs学習事業は日本のフリースクール等の教育機関にて開催(期間は1日~数日間)
  • 発展途上国における実地的な総合学習・異文化交流・スタディプログラムなどの活動は、途上国離島貧困村落コミュニティにて実施(期間は事業により1日~数週間)

成果

 

私たちは、「子ども達の社会貢献活動への参加は社会情動的スキルを培い意欲を取り戻すことに非常に有効な手段となる」ということを、これまでの活動を通して実際にこの目で見て感じてきました。
「自己効力感が高まれば人間は変わるー」
誰かのために何かができると感じたときには低年齢の子ども達でも確実に変化をみせてくれています。
 もう一つの重要なファクターは「海外」です。
途上国という環境や外国人であるその地の子ども達との出会いや交流というのは、日本の子ども達にとって、「心身ともに拓きやすく受容しやすくなる」という背景効果があることを実感してもいます。

事業の成果:

事業後のアンケート結果では、将来へのモチベーションを含め意欲の向上が感じられた子ども達は参加者のうち80%を越え、自己肯定感の再構築を感じた保護者は平均90%を越えている。
SDGsアクションに参加することでの共感力の向上、国際感覚や言語能力の向上から自己効力感の向上にもつながるという結果も得られた。
具体的には、心的ダメージを抱える日本の子どもたちが途上国の人々の受容力に癒されたり、国際的な社会課題に向き合い国際協力活動の実際や現地の暮らしに触れ見識を広げたりして、俯瞰する視点を持てるといった成果につながっている。
日本の子どもたちの精神的環境や困難が解消・改善され変化がみられると、それに呼応するようにして途上国の子どもたちの成長や学びにもプラスの効果がみられた。
これまでの取り組みの成果から、国を越えたこれらの教育プログラムは、多様性を受け入れるトレーニングとなり、共感力を磨き情動的能力を高めていく教育的効果があると実感するに至った。
2022年までの教育事業全般による参加者・受益者数はあわせて12万人を超えている。

実施例①社会福祉法人檸檬会様

      
                 
 

実施例②早稲田佐賀中学校様

        

実施例③北星学園大学付属高等学校様

 

        

実施例④広島県立尾道東高等学校様

 

        
セブ島コミュニティスクール
事業「SEIアカデミー」
ソーシャルグッド!
メディアプロジェクト
オンライン国際協力SDGs
ラーニングプログラム
寄付する